東京都・三矢様/ピアノ室

調律師のご親族からのご依頼で、新築戸建ての2階洋室(7帖)をピアノ室へ改修しました。
音大出身の奥様が日常的に演奏を楽しむための空間として、さらに将来はこの部屋を、子どもから大人までが音を楽しめるピアノ教室にしたいという夢も話してくださいました。
防音性能を確保しながらも、自然光を取り入れた開放的な空間構成に。柱状拡散体・無垢板・吸音パネルをバランス良く配置し、過多な響きを抑えつつ心地よい音響を実現しました。落ち着いた色味でまとめた内装が、演奏時の集中とリラックスを両立します。
【設計のポイント①】
天井高の確保
2階に防振構造を組み込む場合、天井が低くなるのが一般的ですが、天井の組み方を工夫することで、既存とほぼ同じ高さ(CH=2.33m)を維持しました。
防音構造でありながらも、圧迫感のない開放的な空間を実現しています。

【設計のポイント②】
音響バランスの最適化
室内音響を整えるため、柱状拡散体・無垢板張り・吸音パネルをバランス良く配置。
過度な響きを避けつつ、演奏者にとって心地よい響き方を追求しました。

【設計のポイント③】
内装デザインの提案
内装は落ち着いたトーンでまとめ、明るさと温かみを感じる空間となるように提案。
防音室特有の閉塞感を感じさせず、住空間にも自然に馴染む仕上がりとなりました。


