神奈川県・YS様/オーディオルーム
新築ビルの計画において、施主様の知人であるレコーディングエンジニア・古賀健一氏と協力し、理想的なシアタールームを実現しました。
古賀氏は、数多くのDolby Atmos作品を手がける第一線のエンジニアで、日本のイマーシブオーディオ業界を牽引する存在です。
彼の豊富な知識と経験を活かし、計画段階から施工まで密接に連携してプロジェクトを進行しました。
施主様のご要望は、「没入感のあるシアタールーム」と「下階への優れた遮音性能」の両立。
これに応じて、9.2.6chのスピーカーをDolby Atmos Homeの規格に準拠した配置で設計し、83インチの有機ELテレビと4kプロジェクター&90インチのサウンドスクリーンを併設。
コンテンツに合わせて選択可能なシステムを構築しました。
【設計のポイント】
⚫︎遮音性能
直下階テナントに対する徹底した遮音対策を実施し、結果D-80(決定周波数125Hz)を実現。
⚫︎建築設備
空調や換気設備はすべて室外に配置し、NC-15以下の静寂性を達成しました。
また、単独の電源回路を確保し、ノイズカットトランス経由の電源コンセントを設置。
200Vから100Vと117Vにダウントランスすることにより、クリーン電源を確保しました。
⚫︎内装デザイン
モノトーンを基調としたシンプルで洗練されたこだわりの仕上がりに。
Sub.Wooferも含めて17個のスピーカーを壁面・天井面にスピーカーを埋め込み、視覚的にスピーカーの存在を軽減。
音響面・機材配置とを兼ね合わた立体的な壁面デザインとライティングで、空間全体を引き立たせました
・サラウンドスピーカーは、映画館のように後部に行くほど高さを上げた配置に。
・再生用の機材はシアタールームの外(前室)に全て設置し、赤外線にて全てコントロール可能なシステムを構築。それにより機器が発生する騒音を排除でき、シアタールームの静寂性を確保しました。
【導入機材】
・スピーカー:Focal/CI 100シリーズ 9.2.6
・AVアンプ:DENON/AVC-A1H
・スクリーン:EASTONE/E8k-KE90HD
・プロジェクター:JVC/LX-NZ30
・プレイヤー:Apple TV 4K Sony/ UBP-X800M2